江戸東京博物館で開催中の『ボストン美術館 浮世絵名品展』を見に行って来ました。(公式HPはコチラ

今にも掛け声と共に目をむいて見得をきりそうな役者絵。
繊細な描写で鮮やかかつ落ち着いた品の良い色彩に江戸の情緒を感じる風景画。
どれも「素晴らしい」の一語に尽きるのですが、それが単なる絵ではなく版画なのだと思うと更に感嘆の声を上げずにはいられません。
小学生の頃の木版画の経験しかありませんが、彫刻刀で彫ったらもっと彫り跡が残りますよね。しかも0.5ミリにも満たないような細い線を駆使して描かれた画面いっぱいの蚊帳はいったいどうやって彫ったのでしょう?
もちろん絵の構図、色彩の素晴らしさで絵師の名前が後世に残るのはわかるのですが、それに比べて彫り師の名前がほとんど表に出てきていないのはちょっと気の毒な気がするのですが。

当時の日本ではあまりに枚数がたくさんあったために大切にされることも無く、アメリカに渡ったからこそこんなに保存状態が良く今の時代まで残すことが出来たというのは皮肉な気がしますが、とても幸運なことだったのだなとも思いました。本当に良かった!

真に美しいもの、アートと呼ばれるものは時代に関係なく新しさとか躍動感を関させるものなのだなと感じた展覧会でした。一見の価値ありだと思います。
2008.11.09 Sun l 美術展・展示会の話 l COM(0) TB(0) l top ▲

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